2010年12月7日火曜日

最後の夜と朝。

12月7日

パプアニューギニア帰国を決断したのが11月19日の夜のことでした。

部屋へ戻り、荷造りを始めると特に仲良くしていたデービット・タロウとベンジャミン・メラが入ってきました。
感づいたのでしょう。
2人とも腰をかけて、黙って自分が荷造りするのをしばらく見ていました。

俺が「明日帰る」ということを告げると、2人とも「すまなかったな」と謝って来ました。
なんで彼らが謝ってくるのか?
謝るのはむしろ自分の方。

自分のために辞退してくれたデービットとの約束は果たせず、メラの期待に応えることも出来なかった。
最悪な気分でした。

正直合わせる顔が無いなと思った。

でも彼らは彼らなりに申し訳ないと説明してくれた。
2人ともソロモン諸島人。同じ国出身の女社長の自分勝手な振る舞いで苦労させて本当に申し訳ないと。

彼らのようなすばらしい仲間に巡り会えたぼくは幸せ者です。彼らや他の仲間達がいなかったらここまでがんばることはできませんでした。

「また明日」と言ってメラはしばらくしたら寝に行きましたが、デービットは片付けや荷造りを最後の最後まで手伝ってくれました。

荷造りが終わってからもソロモン諸島の話や日本の話。彼の家族や自分の家族の話をいつまでも続けていました。

さすがに疲れ果てて朝方2人ともそろそろ寝ようと言うと彼は
「これは俺の宝物だ」
と言って自分に首に付けていたネックレスを渡してきました。

見難いけど、白いやつがタロウにもらったネックレスです。
これはソロモン諸島のお守りらしく、もう何年も彼を守ってきてくれた物だそうです。

「お前がもっていけ。」

その言葉に涙がでましたね。
(最近は泣き過ぎだね、完全に・・・笑)

本当にありがとうとお礼を伝えてその晩は2人とも寝ることに。

翌朝は試合日にいつも行う早朝ウォーキング。
唯一女社長やスタッフが付いてこない行事です。

だから僕もこの機会にと、チームメートを集めて帰国を発表しました。
驚いていたやつもいたけど、ほとんどの選手が、しょうがないよ、よく頑張ったと自分の決断を暖かく受け止めてくれました。
そしてお前はいつまでも兄弟だと。

そしてチームを代表してアンドリュー・レパーニ君がお別れの挨拶を。
優しすぎてまた涙が・・・
いつからか本当に涙もろくなった物です。
ただそれだけストレスが溜まっていたのかな?って今では思ったりもします。

キャンプへ戻るとフィジー代表キーパーのシメオネ君がプレゼントをくれました。
彼はフィジーでプロラグビー選手だったらしいんだけど、最近は警察官として就職。
そしてクラブワールドカップ用の助っ人としてヘカリへ2週間前にやってきました。

僕が着ているシャツがプレゼント!フィジーポリスの制服らしい!
おそらく明日の試合でもゴールを守ると思うので、皆さんも注目してみてくださいね!
ちなみに彼はラグビー日本代表の大畑選手がフィジーリーグでプレーしていた時に対戦したことがあるみたいで、話すと日本と大畑選手の話ばかりでした・・・笑

午後2時のフライトを控え、チームメートとの挨拶も終え、日本への準備は万端!
帰るぞ!と思いきや最後の最後までやってくれました。

「パスポート!?そんなもの持ってきてないよ・・・」

つづく

悠紀

追伸:今朝の中日新聞に記事が出ています!
(中部圏内限定かもしれません)
Hさん、本当にありがとうございました!
それからドイツ語が読める方へ、
昨日発売のサッカー雑誌「KICKER」にも記事が載っています。興味がある方は是非読んでみてくださいね!

2 件のコメント:

FairWind さんのコメント...

ついさっき、名古屋のお母さんから新聞の切り抜きがFAXで送られてきました!

シュタルフ 悠紀 さんのコメント...

FairWindさんへ、

そうだったんですか!読んでくれてありがとうございました!
何か感想があれば教えてくださいね!